2011年12月22日

冬至の大阪


昨日から、関西営業。昨日は兵庫県丹波市のT製麺所産の久しぶりの訪問。この店は丹波エリアに讃岐風大型セルフ店を開いた先駆者だ。水害にも耐え、福知山に数年前に2号店を出した。オーナーと福知山店店長と諸々の打合せ、というか開業から今に至る昔話。頑張ったんだよな。いろいろ考えながら特急こうのとりで大阪に向かった。久しぶりの梅田や福島は忘年会シーズンで、夜遅くまで人が溢れていた。


今日は、道具屋筋、難波、心斎橋を打合せ兼ねてうろうろ。道具屋筋の「まちの駅・まいど市」は、店内改装中ということもあり商品の動きが悪い。お客も少ない。千日前から道頓堀へと歩いて行くと、平日の昼時なのだが、かなりの人出だ。香川では考えられない。
関西電力が電気が足りない、と言っている割には、今年のイルミネーションはとても派手なのだそうだ。夜の御堂筋の電飾は、それはそれは見事なそうな。わが地元坂出は、駅前の電飾を今年は取りやめた。人口が少なく、産業も乏しく、電気がふんだんに余っているのに・・・。暗い夜空を取り戻せて良かったとしよう。

2011年12月17日

さぬきの食がいっぱい


「さぬきうまいもん祭り 食の大博覧会2011」が高松市のサンメッセ香川で開かれているので見に行ってきた。香川県が主催の食に関する最大のイベントだ。96のブース出展がある。今年度、県が行ってきた、「さぬきうまいもんプロジェクト」の集大成のようなイベントで、寒空にもかかわらず、多くの来場者で賑わっていた。


内容は、「うどん県、それだけじゃない香川県」と、この間PRに力を入れてきた、県内のありとあらゆる食材が並び、試食したり購入したりできる。会場内には調理師会、司厨士協会、日本中国料理協会の運営する「シェフレストランゾーン」、地元B級グルメ系や讃岐三畜系屋台の並ぶ「屋外グルメゾーン」などがあり、腹いっぱい地元食材を用いた料理を食べることができる。

私は司厨士協会の讃岐牛シチュー(600円)を食べた。大きな赤身の肉が3キレ、これが何とも言えぬとろける柔らかさで大変おいしかった。一流洋食店の味だった。手抜きなしのお買い得だった。弊社の仕入先様の出店も多く、みんないい仕事をしている。先ずは地元の方々に、香川県産の食の今を知っていただき、使っていただく、ご理解いただく。このことが出発点だ。今後は出店する側にならないといかんと強く思った。

2011年12月10日

香川本鷹の島も冬


台風の中、頑張って収穫できた香川本鷹

3か月ぶりに丸亀市沖の手島に渡った。丸亀港発11時10分の定期船は、季節風のせいで木の葉のように揺れた。穏やかな瀬戸内海も、冬型の気圧配置になると白波が立つ。グデグデになり手島に着くと、桟橋まで軽トラが迎えに来てくれていた。

株式会社SFSの兼本社長から4、5日前に「丸亀に行くけど・・・」と言われて、「手島に行くんな・・・」と返していたのだが、目的も何も聞かないでお供した。今回も丸亀市のI氏が一緒だ。軽トラはいつもの農家の前で止まった。納屋の中には、大きな段ボールがたくさん並んでいた。中を開けると、乾燥した本鷹がぎっしり入っている。箱には生産者の名前とA、B、Cと書かれた票が貼ってある。買取価格の元になる等級の審査が今回の目的だった。横にいるだけで、農家の人たちの緊張がピリピリと伝わってくる。

9月に来たときは、長雨や台風のせいで畑は散々だった。けど、そこから頑張って畑を手入れして、思っていたよりも収量を確保してくださっていた。色付き加減、実の大きさと状態でランクは決まる。作付から収穫し、乾燥、選別、箱詰め、引き渡しまでが農家の仕事だ。かなり手間がかかる。SFSは送られてきたものを、再度より細かく選別し直すという。味と風味のばらつきの無い加工食品を作るためには、かなり細かい作業が必要だ。

審査が終わった後は、小学校跡地の集会場で昼食をご馳走になった。島の手作りのそれはそれは心のこもった料理だ。バラ寿司、チヌの海潮汁、チヌの刺身、チヌの姿煮、野菜の煮つけ、チヌのなます、タコの天ぷら。大変恐縮しながら美味しく頂いた。食べながら、来年の事を話し合った。農家の方の思いをどのように利用者に伝えればよいのか。過疎の島に一人でも多くの方をご案内したいと思う。