2011年10月26日

オリーブが実った

今年のオリーブの収穫は19日から始まったが、天気が悪くなかなか進まない。今朝はやっと晴れ渡った。皆が総出で大忙しだ。

今年は梅雨入りの長雨、そして度重なる台風の襲撃と、オリーブに良くない出来事が続いた。晴れ間を見計らい手摘みで収穫していく。

有限会社・創樹さんの畑は五色台(高松市~坂出市にかけての溶岩台地)南面の高松市国分寺町に散らばっている。ミッション、ルッカ、マンザニロなどの品種を植えている。摘み取ったオリーブの実はあく抜きをした後に塩漬けや、佃煮に加工する。収穫のピークには単一品種の実を絞りオリーブオイルを生産していく。

間嶋社長は「オリーブを栽培して15年くらいになるが、今年は出来が一番悪い」と残念がる。農作物は天候次第、仕方ない。見てくれは少し悪いが、今年も鮮度抜群の塩蔵ができる。エキストラバージンオイルもこれから楽しみだ。

2011年10月9日

讃岐うどんの今

よく県外の方から、「讃岐うどんは今ブームですね」とか「うどんは儲かって良いですね」と社交辞令かもしれないが、よく言われる。ただ香川県内と県外ではかなり温度感が異なるのではないかと思う。

ものの本などによると、第1次ブーム1969年頃、大阪万博出店など。第2次ブーム1988年頃、瀬戸大橋開通による来県者の増加。第3次ブーム1995年頃、麺通団が火をつけた食べ歩き。第4次ブーム2002年頃、首都圏などへのセルフうどんチェーン店の展開。本によると第3次第4次を連続したものとして捉えるものもある。ただ第4次から10年近く経った今はブームとは呼べないと思う。第5次を語る人はまだいない。

日常香川で暮らす者からはブームかどうかは捉えにくい。製麺所の数などは第1次ブームと云われるより以前のほうが多かった。瀬戸大橋開通後は特にコンビニ出店や外食産業の多様化が一気に進んだ。少子高齢化、人口減少の中で県民のうどん消費量はこの間減少している。うどん店も新陳代謝が進んでいる。県外からの食べ歩き客に人気の店と、そうでない店ではおかれている状況はかなり異なる。後継者問題に悩む店、セルフチェーン店の台頭に苦慮する店、県外進出から全国区へと突き進む店、十人十色いろいろだ。ただこれらの動きは過去もあったことだ。食の選択肢が多様化した今でも他県よりは明らかに、うどんへの思い入れや距離は近いのではないかと思う。

全国や世界に目をやると、冷凍讃岐うどんや乾麺の讃岐うどんは日本中や世界の主要都市では当たり前に入手できる。讃岐うどんと称するうどん店も某〓亀製麺所の急速拡大に見られるように外食チェーンの代表選手になった。今後は海外での日本食ブームとりわけ寿司人気とともに、日本食の代表選手として着実に広がっていく。香川県民として嬉しい。


写真は、9月17日に運航開始の琴参バスの「讃岐味めぐり」。10月14日までは無料。