2014年5月26日

地域の資源をどう活かすか

香川本鷹プロジェクトが丸亀市沖の塩飽諸島で始動して8年が経過した。香川本鷹は香川県在来のトウガラシでその歴史は安土桃山時代まで遡るという。今は塩飽諸島の手島(てしま)だけではなく、三豊市、観音寺市、綾川町など県内各地で栽培が行われている。当社が販売しているのは、丸亀市手島産の香川本鷹トウガラシとそれを原料にした一味、七味、生七味、香油、生七味漬け、手延べうどんだ。様々な加工食品を作り販売することを通じ、手島や塩飽諸島、丸亀を全国各地に届けている。香川本鷹といえば、塩飽諸島といわれるようにしたい。

一方の豊島(てしま・小豆郡土庄町)で岡本氏が有機栽培でレモンを育てて14年が経つ。生果としても販売しているが、このレモンを用いた加工食品もたくさんある。レモン果汁、ドレッシング、ロールケーキ、レモンケーキ、マーマーレード、レモン塩(開発中)等々。瀬戸内沿岸にはレモンの産地が多いが、ごつごつした豊島レモンは皮まで安心して食べられる野性味あふれるレモンだ。

香川本鷹トウガラシも豊島レモンも、もちろん生果が優れているが、その特性を活かした様々な加工食品を作ることでブランド化に近づく。大量生産・大量消費を追いかけると、こんなちっぽけな島のみに頼るのは怖くてできない。色々な生産者が色々な場所で色々な条件で作った物を混ぜれば原材料は揃う。制約を緩くすると、思いよりもコストが優先される。行きつく先は、トウガラシもレモンも自給率は約3〜4%だ。ちっぽけな島や場所のものが使われ、そのことにより生業が成り立つことができるようになると、作付が増えたり雇用をつくることができるようになる。商品のファンになると、その主原料の土地に興味がわく。緩やかに自然な形で広げていきたい。

【松井の昼ごはん 5月19日】 まんのう町西内花月堂でケーキセット。まんのう町にある菓子・パンのパラダイス。敷地内には菓子店、パン屋、レストランがある。パスタはとっても甘い。

【松井の昼ごはん 5月20日】 高知県大豊町大田口カフェで鹿バーガーセット。同じ町内にある「猪鹿工房おおとよ」さんが捌いた鹿肉が食べることができるお店。吉野川沿いのカフェはロケーションも良く、自然の中で自然の恵みをいただくことができる。また行きたい。

【松井の昼ごはん 5月21日】 多度津用セルフまるやうどんでなめたけぶっかけ冷中。この店の看板メニュー。美味い。

【松井の昼ごはん 5月22日】 宇多津町塩がま屋で鳥天ぶっかけ冷中細切り。さすが一般店。きちんとしたお食事のうどんだ。鳥天も食べ応え十分。麺も美味い。

【松井の昼ごはん 5月23日】 高松市牟礼町うどん商人つづみ屋で冷やしカレーうどん細切り。特別に細切りで作っていただいた。「うどんが負けるでしょ」とおっしゃっていたが、カレーが麺によく絡むのでカレー好きにはたまらないと思う。

【松井の昼ごはん 5月24日】 土庄町川東製麺所でぶっかけそうめんセット。この店のロケーションは素晴らしい。豊島美術館と棚田、瀬戸内海を見下ろしながら屋外で手延べ素麺をすする。贅沢な時間が流れる。

【松井の昼ごはん 5月25日】 坂出市府中町風風ラーメンで冷麺。麺は美味しいのだが、これではコンビニの追撃に負ける。量も物足りない。

2014年5月19日

田舎は強い

 今の季節、香川県内の畑にはハダカムギが実り、収穫が始まりだした。ハダカムギは味噌の原料や麦飯、飼料などに使われる。主に農協を通して集荷されていくので、生産者は自分の育てた物が何に加工されどこで販売されて最終的に誰に消費されるのか知らない。生産者が自家消費したり直接消費者に販売したり、自ら加工販売を行う以外は誰の口に入るのかが分からない。

毎日、何がしかの食事をして生きている我々の多くは、日々口にしているものがどこから来たものか、誰によって作られたものか知らない。専業化、効率化、集約化が、殺生をして命をいただくという、人が生きるための命との対峙から解放した。そのことは多くの自由をもたらした半面、生きるという根源的行為を他者に委ねてしまった。その他者は各個人から見てどの様な存在なのか。本当に委ねていいのか、ということを考えてゆかねばならない。

昨今、食のトレーサビリティ(食品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態)についての関心が高まっているが、日常の消費行動の中で意識することは難しい。身近な親戚、知人の作る物を口にすることが一番確かなのかもしれない。すべてとは言いがたいが、気候風土に恵まれた田舎ならば可能だ。自給率の高い自治体はどこだろうか。農林水産省の資料「平成23年度(概算値)、平成22年度(確定値)の都道府県別食料自給率(PDF)」で都道府県別の集計を見ることができる。香川県の自給率の低さは、豪州産小麦への依存率が高い讃岐うどんが足を引っ張っているからだ。パンや麺類全般は輸入小麦依存が高い。畜産品や卵なども飼料の輸入依存が高いので、カロリーベースになると散々たる数値になる。食事をしている人々の食への関心が高まると仕組みを変えることができる。

【松井の昼ごはん 5月12日】 坂出市駒止町大政でワンタン麺大盛り。うーん、明らかに手抜きだ。盛り付けも味も適当。メニューには750円とあるが会計は850円だった。

【松井の昼ごはん 5月13日】 坂出市元町吉野家で頭の大盛り+Aセット。たまにはご飯が恋しい。

【松井の昼ごはん 5月14日】 丸亀市飯野町飯野屋でかけうどん大+おでん(玉子+とうふ)。うどんがしみじみと美味しい。

【松井の昼ごはん 5月15日】 三豊市三野町三野うどん いちふじでかけうどん大+野菜のかき揚げ。以前はこんな麺ではなかった。この麺は嫌いだ。ねちゃつく。

【松井の昼ごはん 5月16日】 坂出市福江町やなぎ屋でじゃんぼきつねうどん大。名前のとおりきつねがでかい。

【松井の昼ごはん 5月17日】 まんのう町梅木うどん店でざる大+コロッケ。昨晩は飲んだので今日はサッパリとざる。

【松井の昼ごはん 5月18日】 坂出市番の州緑町瀬戸大橋記念公園で開催された「第23回さかいで鹽まつり」の会場で亀城庵坂出塩ラーメン+讃岐牛串焼き+讃岐牛コロッケ。気温がぐんぐん上がり干上がりそうだった

2014年5月12日

うどん屋さん・蕎麦屋さんで販売してほしい

昨年度の丸亀市のプロジェクト丸亀百貨店プロジェクトで生まれた商品「讃岐うどん専用本鷹しちみ」「ほんたかしちみ生七味漬け」の販売をプロジェクトの終了を受け、4月から当社で扱っている。主原料は香川本鷹トウガラシで、2014年度は丸亀市沖の塩飽諸島手島で高田さんが作付をしている。

香川本鷹トウガラシは昭和40年ごろまで欧州向け輸出用の農産品で、その風味・辛味は日本国産トウガラシの中でも最高品質であった。近年すたれていたものを2006年に「香川本鷹復活プロジェクト(俗称)」が発足して、丸亀市広島、手島で作付が始まり商品化された。丸亀百貨店プロジェクトはそれを2013年に継承発展させたものだった。

香川本鷹トウガラシは深い豊かな辛味がある。これをベースに国産原料だけをブレンドしたものが、讃岐うどん専用ほんたかしちみだ。使いきりサイズの小袋15個入りなので、うどん店巡りに最適の七味だ。特徴は、山椒、陳皮、青のりの風味がとても豊かなこと。美味しい讃岐うどんが、さらに風味豊かな味わいにかわる。現在のところ香川県内における販売店舗は以下の4か所。
  • かがわ物産館「栗林庵」(高松市栗林公園入口)
  • machi-kara(高松市亀町参番街東館2F)
  • 丸亀城内売店(丸亀一番丁)
  • 道の駅滝宮(綾川町滝宮)
これからも取扱店舗は増やしていくつもりだが、うどん屋さん・蕎麦屋さんのレジ周りにぜひ置いて欲しい商品だ。
商品のご購入、取扱のお問い合わせはinfo@oishikoku.comまでお願いします。

【松井の昼ごはん 5月5日】 三豊市詫間町石鎚神宮大祭に出店していた御意(高松市亀井町)のおむすび+玉子焼き+野菜の惣菜+茶久楽のまかないカレーライス。食べ過ぎだ。

【松井の昼ごはん 5月6日】 丸亀市飯山町かめまるでかけ大+竹輪天。そのあと、丸亀競技場(丸亀市金蔵町)内の讃B連屋台村のまる銀商店で讃岐焼らーめん。懲りずに炭水化物づくし。

【松井の昼ごはん 5月7日】 坂出市川津町さぬき富士で日替定食。今日はササミカツ丼+冷ぶっかけうどん。650円でカッツリ系のランチが味わえる。

【松井の昼ごはん 5月8日】 坂出市林田町番屋本店で肉ぶっかけ冷+竹輪天。製麺メーカーの直営店。閉店間際で薬味も天ぷらも少なくちょっぴり残念。

【松井の昼ごはん 5月9日】 丸亀市土器町さぬき製麺所でかけ中+野菜かき揚げ+鳥唐揚げ。まるいち跡の番やが閉めたと思っていたが、その跡にできた新店だ。

【松井の昼ごはん 5月10日】 まんのう町梅木うどん店でかけ大+お揚げ。とてもぶ厚い揚げは食べごたえがある。

【松井の昼ごはん 5月11日】 まんのう町で行われた第4回四国B級ご当地グルメフェスタで、さかいでぴっぴ飯+阿波ボーヤ。ブームは公然化した時点でピークは過ぎている。B級グルメは集客の手段ではなく、それぞれが神輿を担ぐ人たちの運動体のようなものだ。

2014年5月7日

「三方良し」の関係になっているか

あちこちでイベントが目白押しである。香川県内でも土日祝日は多くの場所でイベントが開かれている。そこにはB級グルメやカフェ、スイーツ、地域の特産品などの店舗が出店している。それぞれのイベントにおいて出店条件の取り決めがあり、主催者が募集要項で条件を提示して、出店者が応募し、審査や抽選を経て出店が決まる。条件のひとつ場所代を例に挙げれば、間口一間(180センチ程度)が3万円+売上の20%とか、別途テント代、椅子・机代、電気代とか様々である。最近の出店者の傾向は、露天商が減り、飲食業界や農家、水産業、6次産業や食品メーカー、大学のゼミ、NPOなど様々な面々が参加している。参加条件を満たせば、公衆の面前で食事の提供や自己PRを様々な方向で計ることができる。商店街やイオンモールなどに店舗を出すよりも少ないリスクで試すことのできるチャンスが増えた。

人口が100万を切る香川県でここまでイベントが多いと、果たしてそこに出店している業者は採算が取れているのか微妙だ。来場者数と出店者数のバランスは取れているのか。イベントの趣旨と出展者の特徴に関連性はあるのか。ということよりも、予算を何で賄うかになっているのではないだろうか。出店者を増やせば儲けは出しやすい。主催者が良心的な場合は個別出店者への物心両面のフォローがあるが、多くの場合は放ったらかしで来場者からのクレーム対応のみで終わる。過去、集客の良かったイベントが次回も集客が良いかというとそうではない。少子高齢化と競争の激化でまったく先は読めない。

前置きが長くなってしまった。詰まることろ「出店者が儲けることのできるイベントが来場者の満足度も高いのではないか」ということだ。そのためには、場所代と売上マージン率を下げなければならない。ここが厳しいと出展者は原料原価率や人員を削ってしまう。それが商品力やサービスの低下を招き、結果としてイベントそのものに不満の矛先が向く。来場者、出店者、主催者の「三方良し」の関係を築くための努力が必要だ。そのための主催者と出店者との間の議論は果たして行われているだろうか。

【松井の昼ごはん 4月28日】 高松市牟礼町うどん商人つづみ屋でカレーうどん。でっかい具がゴロゴロで嬉しい。

【松井の昼ごはん 4月29日】 丸亀市金倉町丸亀競技場讃B連屋台とんBORi DRAGONで讃岐さんちくソース焼きそば。ゴールデンウィーク中でもJ2の観客は少ない。

【松井の昼ごはん 4月30日】 高松市南新町大日本社員食堂でランチ。水曜日は麺の日。野菜をたっぷり食べた。

【松井の昼ごはん 5月1日】 丸亀市飯野町飯野屋でざるうどん大+筍の天ぷら。香川県はタケノコの産地だ。勿論飯野屋の筍は地元産だ。香川県内の多くのうどん店、特にセルフ店の筍は中国産もの場合が多く残念だ。

【松井の昼ごはん 5月2日】 丸亀市綾歌町麦香のお得なセット1で冷ぶっかけ.550円の満足いくセット。50円割引券がもらえた。

【松井の昼ごはん 5月3日】 自宅でエースコックの茹でたて名人 コクしおらぁ麺。うーん、日清にはまだ及ばない。

【松井の昼ごはん 5月4日】 神戸市中央区三宮町麺屋肉八で名物肉そばミドル級。豚バラ肉が山盛りのラーメン。